フラップ印刷とは?ベロベタ印刷とは?その他、封筒の部位別の解説について
封筒には表面や裏面だけでなく、フラップ(ベロ、フタとも言う)やベロスジなど、様々な部位があります。
これらの部分にも印刷を施すことで、従来の封筒とは違う新しい表現が可能になります。
フラップ印刷やベロベタ印刷といった、封筒の各部位への印刷は、開封前から開封後まで一貫したデザインコンセプトを実現できます。
企業のロゴやメッセージ、おしゃれなデザインを印刷しておけば、受取人への強い印象付けやブランディング効果が期待できます。
本記事では、このような封筒の各部位への印刷方法と特徴、効果的な活用例やメリット、注意点などを解説します。
更に印刷範囲の違いや、オフセット印刷とオンデマンド印刷の長所短所について説明し、上手な印刷方法の選び方もお伝えします。封筒デザインの可能性を最大限に広げる情報が満載です。
フラップ印刷とは
フラップ印刷とは、封筒の口元部分であるフラップに印刷を施すことを指します。
フラップは封筒を開封する直前に目に入る部分なので、その印象が重要になります。
企業のロゴやキャッチフレーズ、目を引くデザインをフラップに印刷しておくと、開封前から企業ブランドの認知度を高められます。また、強い印象づけが可能になります。
封筒の各部位について
封筒には以下の5つの主な部位があります。
- 1.表面(おもて面)‐封筒の正面で一番広い面積の部分です
- 2.裏面(うら面)‐表面の反対側にある部分です
- 3.フラップ(フタ部分)‐封筒の口元になる部分です。開封時、最初に目に入ります
- 4.ベロスジ(封をする折り目部分)‐封を閉じる時の折り筋がある部分です。
- 5.底‐封筒の下部を閉じた部分
このように封筒には様々な部位があり、それぞれに印刷を施すことができます。
フラップ印刷
上記でフラップ印刷については解説しましたので、ここでは例を用いて解説します。
【ブランディングツールとして】
例えば、封筒の表面には宛名を書く必要があるので、企業のロゴなどを大きく載せづらいですが、フラップ部分であればロゴを大きく印刷できます。
さらに、キャッチコピーやイメージカラー、おしゃれなデザインを入れれば、開封前から企業のブランドイメージを効果的にアピールできるでしょう。
単に宛名を記入するだけの無機質な封筒とは違い、オリジナリティの高い印象的な封筒となるのがフラップ印刷の魅力です。
以上のように、フラップ印刷を活用することで、より強力なブランディングツールとして封筒を機能させられます。
ただ、強力なツールとして機能する反面印刷コストの増加は避けられません。
フラップへの印刷は通常料金に追加で費用がかかるため、大量の封筒を印刷する場合は割高になる可能性があります。
ベロベタ印刷とは
ベロベタ印刷とは、文字通り封筒のベロ部分(封を閉じる部分)にベタで印刷を施すことを言います。
ベタとは色を全面に塗ってあるもの、またその状態を指します。よってベロ部分全面が色で塗られているものをベロベタ印刷と言います。
ベロベタ印刷は記念イベントの広報などで活躍します。例えば企業の創立記念や新商品発表会の案内状を送る際、ベロベタ部分にイベントのロゴやスローガンを掛け合わせで印刷しておけば、受取人の関心や期待感を高められます。
更に表面の胴体にデザインを合わせれば、イベントの重要性や特別感をアピールできます。開封中と開封後で違った表情が楽しめ、より印象的なイベントになるでしょう。
このようにベロベタ印刷は、高級感や特別な体験をアピールする手段として有効活用できます。開封前後のインパクトを高められるのが最大の魅力です。
ただ、ベロベタ印刷には効果的な活用方法がある一方で、いくつかの注意点も存在します。
①ベロベタ印刷時にベロの裏側に汚れ、色が滲む。
②使用する量のインクが均等にベロ部分に供給されず色斑がある。
③印刷面積が多い場合に白抜けする(ピンホール)。
④製袋工程によって、ベロを閉じた時に曲がりが生まれる。
まず、印刷の際にベロベタ部分の裏側に汚れや色が滲む可能性があります。
また、使用インクの量が不均一だと色斑(ゴースト現象)が生じる可能性があります。
また、僅かな印刷のブレによりベロスジ部分にベタが揃わないことがあるため、フタを閉じた際に曲がりが出る可能性があります。
適切な印刷方法を選び、こうした多くの注意点を理解した上で、用途に合わせた最適なベロベタ印刷の活用が求められます。
ここまでの解説を踏まえ、フラップ印刷やベロベタ印刷を上手く利用ことで、従来の表裏面印刷よりも、さらに効果的で目を引くブランディングが可能になるでしょう。
フタ(フラップ)部分まで印刷OK
封筒のフラップ(ベロ)部分は、開封の一番初めに目に入る場所です。
そこにデザインやロゴ、メッセージを大きく印刷しておけば、開封前から視線を強くひきつけることができます。例えば企業のキャッチコピーをフラップに印刷すれば、受取人は無意識のうちにそのメッセージを読み込んでしまうはずです。
フラップを開けた瞬間のインパクトで、企業やブランドのイメージを確実に印象づけられるのが大きなメリットです。フラップ印刷により、受取人の意識に強く働きかけられるのです。
従って、フラップ部分までデザインを印刷することは、企業の広告やブランディングに非常に効果的な手段となるでしょう。開封前後で違った表情を見せる、そんな新しい可能性を秘めています。
印刷範囲はここまで
オフセット印刷とオンデマンド印刷は、封筒への印刷方式が異なるため、印刷範囲やコスト、納期など様々な点で違いがあります。
まずオフセット印刷とは、版を介して印刷する従来の方式のことです。封筒の両端まで印刷が可能です。また、難易度は高くなりますが、フラップやベロベタなど特殊な印刷も可能です。
一方、オンデマンド印刷とは、版が不要でデータから直接印刷する方式です。フラップ部分への印刷や、封筒の両端までの印刷は基本的に不可能です。
両者の違いとしては、まずコストとロット数の面での違いがあげられます。オフセット印刷は大量印刷に適しており、ロットが多いほどコストが安くなります。
一方のオンデマンド印刷は少ロットにも対応できますが、ロットが増えるとコストアップします。
次に納期の違いがあり、オフセット印刷は版作りに時間がかかるため比較的長い納期が必要です。オンデマンドは版レスなので短納期での対応が可能です。
さらに印刷の精度や品質にも違いがあります。版を使うオフセット印刷は高精細な印刷ができますが、データ印刷のオンデマンドはその点で劣ります。
このように両者には長所短所があり、目的や用途に合わせた使い分けが重要です。印刷範囲などを理解し、適切な方式を選ぶことがポイントとなるでしょう。
フラップ印刷のメリット・利用シーン
フラップ印刷には、様々なメリットと活用シーンがあります。ここでは主なポイントを挙げていきます。
【メリット1:視認性が高い】
フラップはそのままでは白紙の状態です。そこに企業ロゴやキャッチコピー、おしゃれなデザインを印刷すれば、一瞬で目を引く存在感が生まれます。無地の封筒よりも何倍も視認性が高まるでしょう。開封前から注目を集められるのがフラップ印刷の大きな強みです。
【メリット2:宣伝効果が期待できる】
フラップ部分に効果的な印刷を施せば、それ自体が広告塔やブランディングツールとして機能します。商品やサービスの宣伝、企業の知名度向上などの目的で活用できます。コストをかけずに宣伝効果が得られるのはメリットの一つです。
【メリット3:開封前から期待感が高まる】
封筒のフラップにインパクトのあるデザインや文言を印刷しておけば、受取人は開封する前から期待感を抱くはずです。オリジナリティのある封筒は、受取人の興味を強くひきつけられるでしょう。送付物への関心をいち早く喚起できるのも大きなメリットです。
【利用シーン1:企業からのDMや営業資料など】
企業が顧客や取引先に営業資料やDMを送付する際に、フラップ部分に社名やロゴ、キャッチコピーなどを印刷しておけば、効果的な宣伝とブランディングが可能になります。DMの開封率も高くなる可能性があります。
【利用シーン2:個人から送る手紙など】
個人が手紙を出す際にもフラップ印刷は活用できます。目を引くデザインやイラストなどを印刷しておけば、よりパーソナルでオリジナリティのある仕上がりになるでしょう。受取人への気持ちが伝わりやすくなります。
【利用シーン3:ノベルティグッズなどの送付用】
展示会や記念イベント向けのノベルティグッズなどを送付する封筒にフラップ印刷を施すのも一案です。
ロゴやイベントの詳細など、様々なデザインを施せば、よりインパクトのあるアイテムになるはずです。宣伝効果や記念品としての価値が高まるでしょう。
このようにフラップ印刷は、様々な場面でメリットを発揮します。封筒そのものを付加価値の高いものへと変えられるのが最大の魅力です。
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また、フラップ印刷やベロベタ印刷に関しても、高度な印刷技術を有しています。一般的な印刷でカバーできないエリアにも、難易度の高い印刷を施せるのが強みです。オリジナリティ溢れるデザインを、そのまま忠実に再現できるでしょう。
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このように印刷クオリティ、対応力、サポート体制に優れた「印刷市場」は、フラップ印刷・ベロベタ印刷のパートナーとして最適な存在といえるでしょう。