長3封筒とは?角2、長3、洋形など封筒サイズの違いも解説
「長3封筒ってどんな封筒?」
普段から封筒を扱わない人は、上記のような悩みをもつ方もいるでしょう。たとえば、会社で上司から「長3封筒を買ってきて」と言われても、すぐに対応できないケースもあるかと思います。
そこで今回の記事では、長3封筒のサイズや用途について解説します。その他の封筒との違いも紹介していますので、参考にしてください。
長3封筒とは?
まずは、長3封筒がどのようなものなのかを詳しく解説します。さまざまな封筒があるなかで「長3封筒」と言われてもわからない方もいるのではないでしょうか。
以下で、長3封筒の概要や名前の意味についても解説します。
長3封筒はどのようなもの?
長3封筒は、ビジネスシーンで最もよく使用される封筒の一つです。A4サイズの用紙を三つ折りにして封入できる120×235mmのサイズが特徴で、定形郵便の最大サイズにあたります。
「ながさんふうとう」と読み、正式名称は「長形3号封筒(なががたさんごうふうとう)」です。一般的には「長3(ながさん)」と呼ばれています。
角2封筒と並んでポピュラーな封筒であり、オフィスでの日常的な使用に適しています。
長3封筒の「長」の意味
長3封筒の「長」は、封筒の形状を表しています。具体的には、縦の長さが横の長さの約2倍という意味です。
封筒は縦横の比率によって長形、角形、洋形に分類されますが、長3封筒は長形シリーズに属します。ただ、面白いことに長形封筒の中で長3封筒だけが縦の長さが横の2倍未満となっています。他の長形封筒は全て縦が横の2倍以上あります。
角形封筒、長形封筒、洋形封筒の違い
封筒には、さまざまな種類があります。よくある封筒では、以下の3つが主流です。
- ・角形封筒
- ・長形封筒
- ・洋形封筒
これらの封筒の違いについて理解している方は少ないのではないでしょうか。以下で、サイズ・用途・金額の違いを解説します。
それぞれの違いや特性を理解して、用途に合った封筒を選んでください。
サイズ
まずは、封筒によるサイズの違いを見ていきましょう。サイズの違いについては、封筒の規格によっても異なります。
以下の表に一覧をまとめました。
【角形封筒】
- ・角B3…375mm×525mm
- ・角A3…315mm×440mm
- ・角0…287mm×382mm
- ・角1…270mm×382mm
- ・角2…240mm×332mm
- ・角20…229mm×324mm
- ・角3…216mm×277mm
- ・角4…197mm×267mm
- ・角5…190mm×240mm
- ・角6…162mm×229mm
- ・角7…142mm×205mm
- ・角8…119mm×197mm
【長形封筒】
- ・長1…149mm×332mm
- ・長2…119mm×277mm
- ・長3…120mm×235mm
- ・長40…90mm×225mm
- ・長4…90mm×205mm
【洋形封筒】
- ・洋 長3…235mm×120mm
- ・洋0…235mm×120mm
- ・洋4…235mm×105mm
- ・洋1…176mm×120mm
- ・洋2…162mm×114mm
用途
封筒のサイズや規格によって、主な用途も異なります。以下にそれぞれの用途をまとめました。
【角形封筒】
- ・角B3…B3判用
- ・角A3…A3判用
- ・角0…B4判用
- ・角1…B4判用
- ・角2…A4判用
- ・角20…A4判用
- ・角3…B5判用
- ・角4…B5判用
- ・角5…A5判用
- ・角6…A5判用
- ・角7…B6判用
- ・角8…給与封筒
【長形封筒】
- ・長1…A4判 縦二つ折用
- ・長2…B5判 縦二つ折用
- ・長3…A4判 横三つ折用
- ・長40…A4判 横四つ折用
- ・長4…B5判 横三つ折用
【洋形封筒】
- ・洋長3…A4判 横三つ折用
- ・洋0…A4判 横三つ折用
- ・洋4…A4判 横三つ折用
- ・洋1…A6判、A4判縦横四つ折用
- ・洋2…ハガキ用
金額
金額については、いずれも100円ショップなどで購入できます。しかし、含まれる枚数は異なります。
参考までに、ダイソーの通販で販売されている封筒から計算してみましょう。
- ・未ざらしクラフト封筒(長形3号A4判横三つ折り対応)…30枚
- ・クラフト封筒(角形2号、A4判対応)…8枚
- ・変形封筒(クラフト、洋形2号、A6判対応)…20枚
それぞれを計算すると、以下のようになります。
- ・未ざらしクラフト封筒(長形3号A4横三つ折り対応)…1枚約3円
- ・クラフト封筒(角形2号、A4判対応)…1枚約12円
- ・変形封筒(クラフト、洋形2号、A6判対応)…1枚約5円
長3封筒のサイズと郵便料金
長3封筒のサイズは120mm×235mmで、A4用紙(210mm×297mm)を三つ折りにして封入するのに最適です。A4用紙の長辺を三等分すると約99mmとなり、長3封筒に余裕をもって収まります。このサイズは、複数の書類を入れても取り出しやすく、開封時に中身を傷つけにくいという利点があります。
郵便料金に関しては、長3封筒は定形郵便物の最大サイズに該当するため、重さに応じた定形郵便の料金で送ることができます。
参考までに、郵便料金は以下のようになります。
- ・定形郵便物…110円
- ・定形外郵便物50g以内…140円
- ・定形外郵便物50g以上…180円~
(2024年10月現在)
長3封筒の使い方と実例
長3封筒には、多様な使い方ができます。単に書類を送る方法として使われがちですが、工夫を凝らして使えば届け先に与える印象が大きく異なります。
以下で3つの使い方や実例を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。実際に導入できそうなものがあれば、自社での活用を検討してください。
長3封筒のオリジナル作成方法
長3封筒のオリジナル作成方法には、既製品封筒への会社ロゴマーク印刷などがあります。データを用意すれば、簡単にオリジナル封筒を作成できる方法です。
さらに、フルオーダーメイドの選択肢もあります。この場合、紙の種類や窓の位置を自由に選択でき、封筒全面へのデザイン印刷も可能となります。
これらの方法により、企業や個人のニーズに合わせた独自の長3封筒を作成することができます。オリジナル封筒は、ブランドイメージの向上や個性的な演出に効果的です。
ビジネスに便利な長3窓付封筒の活用術
長3窓付封筒は、封筒の一部に透明フィルムで覆われた穴(窓)が開いており、中の書類に記載された宛名や住所が外から見えるようになっています。これにより、封筒への宛名書きが不要となり、書類の発送作業を大幅に効率化できます。
さらに、窓のサイズ、形、位置を自由にカスタマイズできる業者もあり、企業のニーズに合わせた最適な設計が可能です。
長3窓付封筒の活用は、時間短縮とミス防止につながり、ビジネスプロセスの改善に効果的です。
地紋印刷を活用
地紋印刷は、長3封筒の内面に施される特殊な印刷技術で、封入書類の内容が透けて見えるのを防ぐ効果があります。企業の機密情報や個人情報を保護する上で非常に重要な役割を果たします。
多くの封筒メーカーが、様々なデザインの裏地紋対応封筒を提供しており、なかにはオリジナルの裏地紋デザインにも対応している業者もあります。この技術を活用することで、情報セキュリティを強化し、安心感を与える封筒を作成できます。
長3封筒なら印刷市場
長3封筒はビジネスでフォーマルな封筒のため、多くの場で活用されています。1枚あたりの金額も安いので、特別な書類でない限りは、長3封筒を活用すると良いでしょう。
また、今回の記事で紹介したような長3封筒の活用術も参考にしてください。一般的な白や茶色の封筒も良いですが、少し工夫を加えれば自社のオリジナリティやセキュリティに対する安心感を与えられます。
印刷市場でも、これらの長3封筒への印刷が可能です。工場直結の一貫生産体制のため、リーズナブルに提供でき、品質保証も付いています。万が一の場合は責任をもって無料で刷り直しできますので、ぜひご相談ください。長3封筒以外の、どのような封筒への印刷も可能です。